アミューズメントメディア総合学院の評判は?92%所属の真相

こんにちは、「声優スタートライン」運営者のひーです。

アミューズメントメディア総合学院(AMG)の評判を調べているんですね。「所属率92%」という驚異的な数字を見かけて、これって本当なの?と気になっているかもしれません。

その一方で、「やばい」とか「レッスンが厳しい」といったネガティブなウワサも耳にしたり、伊駒ゆりえさんのようなスターを輩出している実績もあるし、森川智之さんをはじめとした豪華な講師陣もすごいけど、やっぱり学費は高いんじゃないか…とか。

他にも、70社以上が参加するというオーディションの仕組みや、無認可校って聞いたけど大丈夫なの?など、声優を目指す身としては、知りたいこと、不安なことが尽きないかなと思います。

学校選びは、声優としてのキャリアをスタートする上で本当に大切な一歩ですよね。学費という大きな投資も必要になりますし、何よりあなたの大切な時間を費やすわけですから、絶対に失敗したくないはずです。

この記事では、そうしたアミューズメントメディア総合学院の評判について、良い点も気になる点も、私なりにできるだけ深く、詳しく整理してみたいと思います。AMGのシステムや特徴を深く知って、あなたにとって「本当に合う学校か」を判断するためのお手伝いができれば嬉しいです。

  1. AMGの「所属率92%」の具体的な中身
  2. 70社以上が参加するオーディションの仕組み
  3. 「やばい」「厳しい」と言われる評判の理由
  4. 高額な学費や奨学金制度について

アミューズメントメディア総合学院の評判と「所属率92%」の真相

まずは、アミューズメントメディア総合学院(AMG)の最も強力なアピールポイントであり、同時に「本当なの?」と疑問符もつく「所属率92%」という数字について、深く掘り下げてみたいと思います。この驚異的な数字がどうやって作られているのか、その背景にある独自のデビューシステム、教育内容、そして輝かしい卒業生の実績に迫ってみますね。

驚異の所属率92%のカラクリ

AMGの評判を調べると、まず間違いなく目につくのが「プロダクション直接所属合格率92%」(2024年卒業生実績)という、業界を知っているほど「えっ?」と二度見してしまうような数字ですよね。

一般的な声優専門学校や養成所だと、卒業後に何らかの形で事務所に「合格」できるのは、本当に厳しく見ると、一説には全体の30%から40%程度とも言われる世界です。そう考えると、90%超えというのは、統計的に見ても突出した数字だと思います。

ここで一番大事なキーワードは、「直接所属」という言葉です。この言葉の定義が、AMGの強さを理解するカギになります。

事務所所属の「ランク」とは?

多くの事務所オーディションの合格者は、いきなり「正所属(本所属)」になれるわけではなく、「預かり所属」という立場からスタートすることが多いんです。

  • 預かり所属: 事務所の「見習い期間」や「仮所属」のようなもの。まだ正式な所属タレントではなく、事務所のレッスンを受けながら、マネジメントも一部受けられる状態です。期間は1年~3年程度が一般的で、この期間内に結果を出せないと契約が終了(つまりクビ…)になる可能性を常にはらんだ、非常に不安定な立場なんです。
  • 準所属: 「預かり」と「正所属」の中間。預かりよりは仕事のチャンスが増えますが、まだ正所属への昇格審査が続くことが多い立場です。
  • 正所属(本所属): 事務所と正式に契約を結んだタレント。事務所のウェブサイトにも顔写真付きでプロフィールが掲載され、本格的にマネジメントを受けられる状態です。

AMGが目指す「直接所属」の強み

AMGがアピールしている「直接所属」は、この最も不安定な「預かり」のステップを飛び越えるか、あるいは「準所属」や「本所属」といった、より安定した形での所属を意味することが多いようです。

もちろん、全員がいきなり「正所属」というわけではないと思いますが、卒業生が業界の入口である「見習い」期間で足踏みして夢破れるリスクを最小限に抑え、即戦力としてキャリアをスタートさせることを強く意識したシステム、ということかなと思います。この「出口戦略」の明確さが、92%という数字に表れているんですね。

70社以上のオーディションとは

大規模な合同オーディション会場で、多くの学生が面接を受けており、上部には70社以上の企業アイコンが広がる様子

では、どうしてそんな高い所属率が実現できるのか? その答えが、AMG独自のオーディションシステムにあるようです。

普通の事務所付属の「養成所」(例えば、青二塾や日ナレなど)は、基本的にその事務所(1社)に所属するための「パイプライン」として機能します。ゴールはその1社であり、オーディションのチャンスも基本的にその1社に限られます。

でも、AMGは特定の事務所に縛られていません。学校自体が、70社以上のプロダクションが「買い手」として集まる「マーケットプレイス(市場)」みたいになっているんです。

しかも、学生は「何社でも受験OK」とのこと。これは、学生にとって圧倒的なアドバンテージになると私は思います。

「マーケットプレイス」方式のメリット

  • マッチングの最大化: 学生は、自分の個性やスキル、声質、やりたい仕事(アニメ、外画、ナレーションなど)に最も合う事務所を、効率よく探すことができます。
  • 事務所側のメリット: 事務所側も、わざわざ公募をかけなくても、AMGという場で「即戦力候補」の学生をまとめてオーディションできるため、効率的に多様な人材を発掘できます。
  • チャンスの多さ: 「A社には合わなかったけど、B社には高く評価された」ということが起こり得ます。たった1社の評価で全てが決まらないため、自分の可能性を最大化できるんですね。

青二プロダクションや81プロデュース、アーツビジョン、アイムエンタープライズといった大手・有名プロダクションへの所属実績がしっかりあるのも、この「市場」がうまく機能している証拠かもしれませんね。

独自の産学共同システム

「産学共同」って言葉、色々な学校がパンフレットで使っていますが、AMGの場合はその「本気度」がちょっと違うみたいです。

AMGは学校法人であると同時に、グループ企業として、

  • AMGエンタテインメント(映画、ドラマ、動画コンテンツの企画・製作)
  • AMG MUSIC(音楽レーベル、アーティストの育成・輩出)

を持っています。つまり、学校自体が「コンテンツ制作の現場」でもあるんですね。

これにより、学生は教室で発声練習をするだけでなく、在学中からグループ企業が作る商業作品(アニメ、ゲーム、外画吹替、ナレーションなど)に「インターンシップ」として参加できるチャンスがあるそうです。プロ仕様のアフレコスタジオや多目的ホールも学内にあるので、そこでプロの仕事を間近に感じ、運が良ければ在学中から「実績(クレジット)」を積むことも可能かもしれません。

現場シミュレーションとしての「総合学校」

さらに、AMGは声優学科だけでなく、ゲームクリエイター学科、CG学科、アニメーション学科、キャラクターデザイン学科を持つ「総合学校」です。

これ、実はすごく重要だと私は思っています。

実際の制作現場では、声優が一人で仕事をすることはありません。必ず、音響監督、ミキサー、アニメーターさん、ゲームプランナーさんといった他職種のクリエイターと共同で一つの作品を作ります。AMGでは、他学科の学生と一緒にゲームやアニメを制作する「制作実習」を通じて、この「現場」を学校内でシミュレートできるんです。

単なる演技技術だけでなく、実際の仕事で不可欠となる「コミュニケーション能力」や「制作フローの理解」を養える。この経験は、オーディションにおいて「この子、現場のことを分かってるな」「すぐに現場で使えそうだ」と評価される、強力な武器になると思います。

森川氏ら豪華講師陣の狙い

著名な声優起業家たちがステージで講演し、聴衆が熱心に耳を傾ける様子。背後のスクリーンには「声優起業家マインド」の概念図が映し出されている

AMGは「現役プロ講師」による指導をずっと強みにしてきましたが、2025年度から始動する新カリキュラム「声優キャリアデザイン講座」の講師陣は、正直ちょっとレベルが違うというか、その「狙い」が明確ですごいな…と感じます。

2025年度「声優キャリアデザイン講座」講師陣の分析(一部)

(※情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください)

講師名 役職 / 所属プロダクション 分析:講師が象徴するもの
速水 奨 氏 Rush Style 代表・所属 ベテラン起業家:伝説的キャリアを持ち、自身の事務所を設立・経営。声優の「ブランド価値」と「持続可能性」を教える。
森川 智之 氏 アクセルワン 代表取締役・所属 業界の”帝王”:絶大な影響力を持つトップ声優。アニメ・外画の「最高峰の現場」への直結を象徴する。
鈴村 健一 氏 インテンション 代表取締役・所属 現代のスター:トップ声優でありながら音楽活動やプロデュースも手がける「ブティック型事務所」の成功者。現代の多様なキャリアを体現。
平田 広明 氏 ひらたプロダクションジャパン 代表取締役・所属 外画(吹替)の王:特に安定した市場である「外画吹替」の第一人者。アニメ偏重ではない、AMGの「吹替市場」への強さを示す。
松井 菜桜子 氏 アップアンドアップス 代表取締役・所属 女性リーダー:長きにわたり一線で活躍し、自身の事務所を設立。競争の激しい業界で、女性声優がキャリアを築く「経営的視点」を提供する。

注目すべきは、彼らが単なる「第一線で活躍するトップ声優」であるだけでなく、全員が自身の声優プロダクションを経営する「代表(CEO)」だという点です。

「声優起業家(Seiyuu-preneur)」マインドの育成

なぜ、本来なら人材獲得のライバルでもあるはずの5人の「事務所代表」が、揃ってAMGの教壇に立つのでしょうか。

これは、現代の声優業界が「ただ声が良い」「演技がうまい」だけでは飽和状態にあることの裏返しだと私は思います。彼ら「経営者」が求めているのは、技術(スキル)に加えて、自身のキャリアを戦略的に構築できる「ビジネスマインド」「セルフプロデュース能力」を持った人材なんです。

この講座の目的は、単なる演技指導じゃなくて、「採用する側」の視点から、新人声優に求められる「マインド」や「業界の仕組み」を教えることにあるようです。

AMGはもはや単なる「声優」ではなく、自らキャリアを切り開く「声優起業家(Seiyuu-preneur)」を育成する機関へとシフトしている。AMGの学生は、業界のトップ経営者たちから直接指導を受け、人脈を形成するという、他校にはない圧倒的なアドバンテージを手にすることになるかもしれませんね。

伊駒ゆりえ氏ら著名な卒業生

観客で埋め尽くされたアリーナのステージで、アニメ風の女性アイドルキャラクターが熱唱している様子

こうしたAMGの「エンジン」が正しく機能しているかどうかは、結局のところ、その「成果物」である卒業生のリストを見れば一目瞭然です。

最近では、なんといっても『【推しの子】』のルビー役での鮮烈なデビューが記憶に新しい、伊駒ゆりえさんがAMG出身(2020年卒)です。彼女の活躍は、AMGの育成システムが現代のニーズにもしっかり応えていることの証明かなと思います。

AMG声優学科 著名な卒業生(世代別抜粋)

(※順不同、敬称略)

  • パイオニア・中堅世代: 三宅 健太、羽多野 渉、柿原 徹也、加藤 英美里、赤羽根 健治、西 明日香、小林 裕介 など
  • 現役・新世代: 芹澤 優、土岐 隼一、降幡 愛、伊駒 ゆりえ など

私がすごいと思うのは、単発のスターではなく、時代ごとに継続して「第一線で活躍する人材」を輩出し続けている「一貫性」です。

成功の「好循環(Virtuous Cycle)」

この卒業生リストから、さらに深い分析が可能です。

注目すべきは、2003年卒業生の柿原徹也さんです。彼はAMGを卒業後、トップ声優として活躍するだけでなく、ご自身のプロダクション「Zynchro」を設立しました。まさに、先ほど述べた「声優起業家」の育成というAMGの方向性を、卒業生が自ら体現している好例ですよね。

AMGのシステムは、単に事務所に所属する「従業員」を生み出すだけでなく、業界をリードし、新たな雇用を生み出す「リーダー」をも輩出している。そして、そのリーダーたちが、再びAMGの卒業生を採用したり、AMGの教壇に立ったりする(かもしれない)…という、成功の「好循環」が生まれているのかもしれません。

アミューズメントメディア総合学院の評判で見る「やばい」側面

ここまではAMGの「すごいところ」を主に見てきましたが、物事には必ず光と影があります。「アミューズメントメディア総合学院 評判」と検索すると、同時に「やばい」とか「厳しい」といったネガティブな評判も目につくのが現実です。

ここからは、そうした「やばい」と言われる側面、つまり高額な学費やレッスンの実態、そして「無認可」という言葉の真意について、私なりにしっかり切り込んで整理してみたいと思います。

「やばい」と言われる理由3選

「アミューズメントメディア総合学院 やばい」という評判を調べると、だいたい以下の3つのポイントが、その理由として挙げられていることが多いかなと思います。

  1. 学費がとにかく高い
  2. レッスンが厳しすぎてついていけない
  3. 校舎が少ない(東京・大阪のみ)& 無認可校である

ただ、これらを詳しく見ていくと、単なるデメリット(欠陥)というよりは、AMGが掲げる「92%」という高い所属率を維持するための「トレードオフ(代償)」、あるいは「本気の人」だけを選別するための「意図的なフィルター」として機能している側面もあるんじゃないかな、と私は感じました。

ひとつずつ、その実態を見てみましょう。

レッスンは本当に厳しい?

「レッスンが厳しい」という評判は、AMGの欠点としてよく挙げられています。「授業についていけなくて辞めてしまう人もいる」という話も耳にしますし、精神的にも体力的にもハードであることは間違いないようです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、92%の「直接所属」を目指すということは、「たった2年間で、ズブのアマチュアをプロレベルに引き上げる」ということですよね。

そのゴール設定自体が、そもそも「並大抵のことではない」わけです。

厳しさ=プロの現場のシミュレーション

70社以上のプロダクションは、「趣味の延長」の学生ではなく、「すぐに現場で使える即戦力」を求めてオーディションに来ます。そのプロの厳しい要求水準に応えるためには、トレーニング(レッスン)が必然的に「厳しく」なるのは、ある意味、論理的な帰結とも言えます。

AMGの「厳しさ」は、バグ(欠陥)ではなく、92%の所属率という結果を生み出すための「機能(フィーチャー)」なんです。

「厳しさ」は覚悟が必要

プロの現場は、学校のレッスンよりも遥かに厳しい世界です。納期のプレッシャー、高い要求水準、結果が出なければ次はないシビアさ。AMGの「厳しさ」は、そのプロの現場の厳しさを、ある意味で学校内に持ち込んでシミュレートしているとも言えます。

「趣味の延長」や「なんとなく声優になれたらいいな」程度の動機では、確実についていけなくなる。この厳しさに耐えられるかどうかが、「本気でプロになる覚悟があるか」を問う、最初の精神的なフィルターになっているんですね。

学費は高い?総額と奨学金

深夜の書斎で、学費約300万円の支払いについて真剣に計算している男性。ノートPCと書類が山積みになっている

次に、最も現実的な問題である「学費」です。これはハッキリ言って、高いと思います。他の専門学校や養成所と比較しても、トップクラスの金額設定と言えるでしょう。

声優学科(2年制)の場合、パンフレットなどによると2年間の学費総額は256万円。ですが、これに加えて教材費や学校行事費などが別途必要になるため、卒業までの総コストは約300万円ほどを見ておく必要がありそうです。

費用(=投資)に関する注意点

約300万円という金額は、決して簡単に用意できる金額ではありません。AMGが提供する強力なデビューシステムや豪華な講師陣、充実した設備は、すべてこの「学費」という名の「投資」の上に成り立っています。

「本気でプロになるために、この約300万円を投資できるか」という覚悟と、それを支える経済的な準備。これが、AMGの門をくぐるための、非常に現実的かつ第一の「金銭的フィルター」と言えるかもしれません。

※金額はあくまで執筆時点での目安です。年度によって変動する可能性もあります。正確な学費や諸経費、納入方法については、必ず公式サイトの最新情報を確認し、納得いくまで問い合わせてください。

利用可能な奨学金制度

ただ、この金銭的負担を軽減するための制度も、AMG独自に用意されています。

  • AMG特別奨学金制度: 選考結果(課題・筆記試験・面接)に応じて、初年度授業料から最大30万円が免除される制度。
  • 特待生入試: 基礎学力試験や実技審査を経て選抜されれば、授業料免除の特典が受けられるようです。
  • 特別早期出願制度: 早い時期に出願することで、初年度授業料から7万円が免除される制度。

これらの制度をうまく活用できるかどうか、自分に当てはまるものはないか、事前にしっかりリサーチして、オープンキャンパスなどで相談してみるのが賢明ですね。

声優の専門学校や養成所の学費については、声優養成所の学費はいくら?安い養成所と相場を徹底解説の記事でも比較していますので、よかったら参考にしてみてください。

無認可で学歴は得られない?

「AMGは無認可だからやばい」という話も聞きますが、これは少し言葉が強すぎて、誤解を生んでいるかもしれません。

正確には、AMGの東京校は、文部科学省の認可を受けた「学校法人」の「専門学校(専修学校)」ではありません。法律上は「一般企業(株式会社)」が運営する「スクール」や「塾」に近い扱いで、いわゆる「認可外(無認可)校」という分類になります。(※ちなみに大阪校は学校法人格を取得しているようです)

この「認可外」であることによる、学生側の最大のデメリットは明確です。

「認可外(無認可)」であることの主なデメリット

  • 卒業しても「専門士」などの公的な学歴(学位)は得られない
  • (東京校の場合)国や日本学生支援機構(JASSO)が提供する公的な奨学金制度の対象とならない。(出典:日本学生支援機構
  • JRなどの「通学定期(学割)」が利用できない。(※通常の通勤定期は利用可)

認可外であることの「戦略的メリット」

では、なぜAMG(東京校)はあえて「認可外」なのでしょうか。デメリットだらけなら、学校法人格を取ればいいはずです。

これには「戦略的な理由」があると私は考えています。「学校法人」になると、文部科学省が定める設置基準(カリキュラム、教員数、施設など)に従う必要があり、良くも悪も「お役所的」な制約が生まれます。

AMGは、あえて「認可外(一般企業)」を選ぶことで、そうした制約から解放され、

  • 業界のトレンドに合わせて、カリキュラムを柔軟かつスピーディに変更する
  • 森川氏や鈴村氏のような、超多忙な「現役のプロ(経営者)」を講師として招聘しやすくする

といった、「学歴」よりも「デビューへのスピード感」と「業界との直結性」を最優先する戦略を取っている、とも考えられますね。

「公的な学歴」を取るか、「デビュー直結のシステム」を取るか。これは、ご自身の価値観と照らし合わせて判断するしかない、非常に重要なポイントです。

専門学校(認可校)と養成所(無認可校など)の違いについては、声優専門学校はやめとけ?後悔する前に知るべき理由と実態の記事も参考にしてみてください。

アミューズメントメディア総合学院の評判:総評

アミューズメントメディア総合学院の評判:総評

ここまで、アミューズメントメディア総合学院の評判について、良い面(92%の所属率、独自のシステム、豪華講師陣、卒業生実績)と、気になる面(厳しさ、学費、無認可)を、私なりに深く掘り下げてまとめてみました。

AMGは、一般的な「専門学校」が持つ「基礎からみっちり学ぶ教育機能」と、事務所付属「養成所」が持つ「デビュー直結のオーディション機能」を、うまく融合させたハイブリッド型の学校、という印象です。特に「70社以上のマーケットプレイス」を持てる点は、他の養成所や学校にはない、突出した強みだと感じます。

最後に、これまでの分析を踏まえて、AMGが「向いている人」と「向いていない人」をまとめてみますね。

【アナリスト推奨】AMGが「正解」となる可能性が高い人

  • 高覚悟の「投資家」タイプ

    約300万円の学費と2年間の厳しいレッスンを、単なる「コスト(経費)」ではなく、92%の所属率という高いリターンを得るための「インベストメント(自己投資)」として合理的に判断できる、強い覚悟を持った人。

  • 「セルフプロデュース」志向者

    単なる「声優」で終わらず、森川氏や鈴村氏のような業界の「経営者」から直接ビジネスマインドを学び、将来的に自分のキャリアを戦略的に構築したい、あるいは柿原氏のように起業さえ視野に入れる野心を持つ人。

  • 「マーケットプレイス」志向者

    「この事務所じゃなきゃダメだ」という一点集中のこだわりよりも、「自分を最も高く評価してくれる事務所」との最適なマッチングを望む人。70社以上の選択肢から自分の可能性を最大化したいと考える、柔軟な思考の人。

【アナリスト警告】AMGが「不正解」となる可能性が高い人

  • 「趣味」の延長線上の人

    「声優になれたらいいな」「アニメが好きだから」程度の動機では、高額なコストとプロ仕様の厳しいレッスンに耐えられず、システムからふるい落とされ、挫折してしまう可能性が極めて高いです。

  • 「学歴」や「公的支援」が欲しい人

    (東京校の場合)「専門士」の学歴は得られませんし、JASSOの奨学金も使えません。これらを必須条件とする人には、認可校である専門学校の方が向いています。

  • 地理的な制約があり、覚悟が決まらない人

    校舎が東京・大阪中心なので、地方在住者は「上京・上阪」という大きな決断が必要になります。その覚悟が決まらない場合、AMGの最大の強みである2年制コースの恩恵を受けることは困難です。

本気でプロを目指す人にとっては、AMGのシステムは「プロへの最短距離を整備する高速インキュベーター」になるかもしれません。でも、そのための「代償(コストと厳しさ、学歴の有無)」も非常に大きい。

この記事の情報が、あなたの学校選びの参考になれば幸いです。でも、最終的に一番大事なのは、パンフレットやネットの評判ではなく、あなた自身が「オープンキャンパス」や「体験入学」に参加して、その学校の「空気」や「厳しさ」、そして「熱量」を、あなた自身の目と肌で感じることです。

その上で、「ここでなら2年間、本気で頑張れる」と確信できたなら、それがあなたにとっての「正解」なんだと思います。

あなたの声優への道が、素晴らしいものになるよう心から応援しています!