声優オーディションの服装｜合格を掴む男女別コーデ術

声優オーディションの服装、どうすればいいか悩みますよね。声優業界の暗黙のルールはあるのか、オーディションでNGな服装とは何か、気になることは尽きないでしょう。

私も過去のオーディションで、もっと服装や髪形にも気を付けるべきだったと反省するところがあります。

この記事では、男、女、そしてズボンスタイルといった性別やスタイル別の選び方から、冬や夏など季節に応じた注意点まで、あなたの魅力を最大限に引き出す服装選びを徹底解説します。

さらに、写真スタジオで撮るべきか、それとも自宅で撮れるのかといった声優オーディション写真の疑問や、避けるべき面白い声優宣材写真の例、そして重要な髪型についても詳しく触れていきます。
この記事を読めば、自信を持ってオーディションに臨めるはずです。

声優オーディションの服装で押さえるべき3つの基本原則

• 清潔感が最も重要
• スタイルが分かりやすい服を選ぶ
• キャラクターのイメージに合わせすぎない

清潔感が最も重要

声優オーディションにおいて、服装選びで最も大切にすべきなのが「清潔感」です。審査員は、あなたがプロとして仕事ができる人材かどうかを見ています。服装に清潔感がないと、「自己管理ができない人」「仕事への意識が低い人」というマイナスの印象を与えかねません。

具体的には、服にシワやシミ、汚れがないかを出発前に必ずチェックしましょう。襟元や袖口の黄ばみ、毛玉なども要注意です。
前日までにアイロンをかけ、綺麗な状態の服を準備しておくのが理想です。

また、意外と見られているのが足元。靴が汚れていないか、かかとがすり減っていないかまで確認してください。服だけでなく、鞄や靴といった小物まで含めて、全身の清潔感を意識することが、審査員に好印象を与えるための第一歩となります。

スタイルが分かりやすい服を選ぶ

声優は声の仕事ですが、アニメやゲームのイベント、雑誌の取材など、表舞台に立つ機会も多くあります。そのため、審査員はあなたの「全身のスタイル」もチェックしています。
役柄に合ったキャスティングをする上で、身長や体型といった情報は重要な判断材料になるのです。

服装を選ぶ際は、自分の体のラインがある程度わかるものを選びましょう。
例えば、ダボっとしたオーバーサイズのパーカーや、厚手の着膨れするようなセーター、ロングスカートなどは、本来のスタイルを隠してしまいます。

おすすめは、Tシャツやカットソーに、ストレートやスキニータイプのパンツを合わせるような、シンプルで体のラインを拾いすぎない、かつ隠しすぎない服装です。

キャラクターのイメージに合わせすぎない

オーディションで演じるキャラクターが既に決まっている場合、「そのキャラクターに寄せた服装で行くべき？」と考えるかもしれません。しかし、これは基本的にNGです。

特定のキャラクターに寄せすぎた服装（いわゆるコスプレのような格好）をしてしまうと、「この人はこの役しかできないのかな？」と、あなたの可能性を狭めてしまう危険性があります。
審査員は、あなたの声優としての将来性や、様々な役を演じられるポテンシャルを見ています。そのため、服装は特定の役に特化させるのではなく、「あなた自身」の魅力や個性が伝わる、シンプルで汎用性の高いものを選ぶべきです。
服装で役作りをするのではなく、あくまで声と演技で勝負しましょう。

【男女別】声優オーディションにおすすめの服装コーデ

• 男性におすすめの服装
• 女性におすすめの服装
• ズボンスタイルはOK？

男性におすすめの服装

男性の服装は、「シンプル」かつ「誠実さ」が伝わるコーディネートが基本です。奇抜なデザインや派手な色使いは避け、落ち着いた印象を与えましょう。

トップス

基本は無地のTシャツやカットソーがおすすめです。色は白、黒、ネイビー、グレーなどが定番で、清潔感を演出しやすいでしょう。
もし柄物を選ぶ場合は、ボーダーや細めのストライプなど、主張が激しくないものに留めてください。
キャラクターがプリントされたTシャツや、大きなロゴが入ったものは絶対に避けましょう。少しフォーマルな印象を与えたい場合は、襟付きのポロシャツや、シワのないきれいなシャツも良い選択です。

ボトムス

チノパンやスラックスが最も無難で好印象です。色は黒、ベージュ、ネイビーなどがトップスと合わせやすいでしょう。
ジーンズを選ぶ場合は、ダメージ加工や派手な色落ちは避け、濃いインディゴのきれいめなものを選んでください。
シルエットは、太すぎず細すぎないストレートタイプが、スタイルを良く見せてくれます。

羽織りもの

季節や会場の温度調節のために、ジャケットやカーディガンを一枚持っていくと非常に便利です。
特にジャケットは、羽織るだけで一気に「きちんと感」が増し、フォーマルな印象を与えられるため、1着持っておくと重宝します。色は黒やネイビー、グレーなどのベーシックカラーが万能です。

女性におすすめの服装

女性の服装は、「清潔感」と「品」を大切にしつつ、自分らしさを表現することがポイントです。男性同様、体のラインが綺麗に見える服装を心がけましょう。

トップス

ブラウスやカットソーが定番です。顔色を明るく見せる白やパステルカラーがおすすめ。フリルやリボンなどの装飾が過度なものは、子供っぽい印象を与えたり、演技の邪魔になったりする可能性があるので、シンプルなデザインを選びましょう。
胸元が大きく開いたデザインや、透け感の強い素材は避けてください。

ボトムス

膝丈のスカートや、きれいめのパンツが基本です。スカートは、フレアスカートやタイトスカートなど、シルエットが綺麗なものを選びましょう。
短すぎるミニスカートや、長すぎて足さばきが悪いロングスカートは避けるのが無難です。
パンツスタイルの場合は、センタープレスの入ったものを選ぶと、きちんと感が出て脚長効果も期待できます。

ワンピース

コーディネートに悩んだら、ワンピースも良い選択です。一枚で上品な印象を与えられ、体のラインも綺麗に見せやすいアイテムです。
ただし、リゾート感の強い派手な柄物や、フォーマルすぎるパーティードレスのようなものは避け、シンプルでオフィスにも着ていけるようなデザインを選びましょう。

ズボンスタイルはOK？

結論から言うと、女性のオーディションでズボンスタイルは全く問題ありません。
むしろ、活発な役やボーイッシュな役柄を志望している場合、ズボンスタイルの方があなたのアピールしたいイメージと合致し、好印象に繋がることもあります。

スカートとズボン、どちらを選ぶかは、「どちらが自分の魅力をより引き出せるか」で判断しましょう。以下にそれぞれのメリットをまとめました。

無理にスカートを履く必要はありません。自分が最も自信を持てて、リラックスしてパフォーマンスできる服装を選ぶことが一番大切です。
活発な印象を与えたい、動きやすさを重視したいという方は、ぜひ自信を持ってズボンスタイルを選んでください。

【季節別】声優オーディションの服装選びのポイント

• 【夏】暑さ対策と清潔感を両立
• 【冬】防寒しつつも着膨れはNG
• 季節の変わり目の服装

【夏】暑さ対策と清潔感を両立

夏のオーディションで最も気をつけたいのが「汗対策」です。会場に着くまでに汗だくになってしまい、服に汗ジミができてしまっては、せっかくの清潔感が台無しです。

まず、服の素材は吸湿速乾性に優れたものを選ぶのがおすすめです。コットン100%も吸水性は高いですが、乾きにくいというデメリットがあります。ポリエステル混などの機能性素材も検討してみましょう。
また、汗ジミが目立ちにくい色を選ぶのも重要です。グレーやベージュは汗が目立ちやすいので避け、白、黒、ネイビーなどの色が安心です。

会場までの移動中はTシャツで過ごし、会場の近くのトイレで本番用のブラウスやシャツに着替える、というのも賢い方法です。
また、会場内は冷房が効きすぎている可能性もあるため、薄手のカーディガンなどの羽織りものを一枚持っていくと体温調節ができて安心です。

【冬】防寒しつつも着膨れはNG

冬のオーディションでは、防寒対策をしつつも、基本原則である「スタイルが分かりやすい」という点をクリアしなければなりません。厚手のセーターやダウンジャケットで着膨れしてしまうのは避けましょう。

ポイントは、「薄手の服を重ね着する」ことです。ヒートテックなどの高機能インナーを活用し、その上にブラウスや薄手のニット、そしてジャケットやカーディガンを重ねることで、暖かさを確保しつつもスマートなシルエットを保てます。

コートなどの重いアウターは、会場に入る前に脱ぎ、きれいに畳んで腕にかけておくのがマナーです。オーディション会場では、あくまでインナー（ブラウスやニット＋羽織りもの）があなたの服装となります。アウターを脱いだ時の姿を想定してコーディネートを組みましょう。

季節の変わり目の服装

春や秋など、一日の寒暖差が激しい季節の変わり目は、「体温調節のしやすさ」が服装選びの鍵となります。

この時期に最も活躍するのが、ジャケット、カーディガン、パーカーといった羽織りものです。
日中は暖かくても、会場内が肌寒かったり、夕方になって冷え込んだりすることがあります。そんな時にさっと羽織れるものが一枚あると非常に安心です。

インナーは半袖のTシャツやカットソー、あるいは薄手の長袖ブラウスなどにしておき、その上に羽織りものを合わせるコーディネートがおすすめです。
これにより、暑い時は脱ぎ、寒い時は着る、という柔軟な対応が可能になります。
服装に悩んだら、天気予報で最高気温と最低気温をしっかりチェックし、一日を通して快適に過ごせる服装を準備しましょう。

これは避けたい！声優オーディションでNGな服装

• 派手すぎる色や柄
• 露出が多い服装
• シワや汚れが目立つ服
• アクセサリーや小物の過度な使用

派手すぎる色や柄

オーディションの主役は、あなた自身とその声、そして演技です。服装が派手すぎると、審査員の意識が服装に集中してしまい、あなたのパフォーマンスへの注目度が下がってしまう可能性があります。

蛍光色や原色系のトップス、全体に大きな柄が入ったワンピース、デカデカとブランドロゴがプリントされたTシャツなどは避けましょう。
これらはあなたの個性ではなく、服の個性が勝ってしまいます。あくまで自分を引き立てるための服という意識を持ち、ベーシックで落ち着いた色合いの服を選ぶのが賢明です。

露出が多い服装

声優オーディションは、あなたのプロフェッショナルな姿勢を見せる場です。過度な露出は、TPOをわきまえていない、品位に欠けるという印象を与えかねません。

具体的には、以下のような服装は避けましょう。

• 胸元の大きく開いたトップス
• お腹や背中が見えるデザインの服
• 太ももが大きく見えるミニスカートやショートパンツ
• 肩が完全に出るタンクトップやキャミソール

これらの服装は、審査員に不快感を与えたり、あなたの真剣さを疑われたりする原因になります。健康的で爽やかな印象を与えるためにも、肌の露出は控えめにし、品のある服装を心がけてください。

シワや汚れが目立つ服

これは基本原則の「清潔感」に直結する、最も基本的なNG項目です。どんなにおしゃれな服を着ていても、シワだらけだったり、シミがついていたりすれば、一瞬でだらしない印象になってしまいます。

特に、家を出る時は綺麗でも、会場までの移動中にシワがついてしまうことがあります。長時間座る電車移動などの場合は、シワになりにくい素材の服を選ぶなどの工夫も必要です。

オーディション前夜には必ず服の状態を確認し、必要であればアイロンをかける、シミ抜きをするなどのメンテナンスを済ませておきましょう。
服装への気配りは、仕事への気配りに繋がります。細部まで気を抜かないようにしましょう。

アクセサリーや小物の過度な使用

おしゃれの一環としてアクセサリーをつけたくなりますが、オーディションにおいてはマイナスに働くことがあります。

一番の理由は、演技の邪魔になる可能性があるからです。
特に、マイクを使う実技審査では、揺れるタイプのイヤリングや、ジャラジャラと音が鳴るブレスレットなどがマイクに当たってノイズを発生させてしまう危険性があります。
これは収録現場では絶対にあってはならないことです。

また、大きな帽子や派手なスカーフなども、あなたの表情を隠してしまい、審査の妨げになります。
アクセサリーは、つけるとしても小ぶりで固定されたタイプのピアスや、シンプルな指輪（結婚指輪など）程度に留めておくのが最も安全で、賢明な判断です。

服装だけじゃない！宣材写真や髪型のポイント

• 宣材写真の服装と撮り方
• オーディション当日の髪型
• 【番外編】面白い宣材写真はアリ？

宣材写真の服装と撮り方

書類審査で重要になるのが宣材写真です。この写真で着る服装も、オーディション当日の服装選びの基本と同じです。つまり、「清潔感」があり、「スタイルがわかりやすい」シンプルな服装がベストです。

宣材写真は、あなたの魅力を伝えるための大切なツール。主に「バストアップ」と「全身」の2種類が必要になります。

宣材写真の撮影場所

宣材写真はプロに頼むのが一番ですが、自宅で撮影することも可能です。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

本気で声優を目指すのであれば、一度はプロのいる写真スタジオで撮影することをおすすめします。あなたの魅力を最大限に引き出した、クオリティの高い写真を用意できるでしょう。

オーディション当日の髪型

服装と同じくらい、髪型も第一印象を大きく左右します。ここでも重要なのは「清潔感」と「表情がはっきり見えること」です。

男性の髪型

寝ぐせは必ず直し、ワックスなどで軽く整えましょう。ただし、ワックスのつけすぎでベタベタに見えたり、香りが強すぎたりするのはNGです。
前髪が長すぎて目にかかっていると、暗い印象を与えてしまうので、目にかからない長さに切るか、自然に分けて表情が見えるようにセットしてください。

女性の髪型

髪が長い方は、ポニーテールやハーフアップなどですっきりとまとめると、清潔感が出て表情も明るく見えます。
髪を下ろす場合も、サイドの髪を耳にかけるなどして、顔の輪郭や表情が隠れないように工夫しましょう。
前髪が目にかかるのは男性同様NGです。お辞儀をした時に髪がバサッと顔にかからないよう、ヘアピンやスプレーで留めておくと安心です。

【番外編】面白い宣材写真はアリ？

「他の人と差別化するために、面白いポーズや変顔の宣材写真でインパクトを残したい！」と考える人もいるかもしれません。しかし、これは非常にリスクが高い選択であり、基本的には絶対にやめるべきです。

声優の宣材写真は、あなたの「素材」としての価値を事務所やクライアントに提示するためのものです。
面白い写真を出してしまうと、「コミカルな役専門の人なのかな」「真面目に仕事をする気がないのかな」といったネガティブな先入観を持たれてしまう可能性が非常に高いのです。

もちろん、タレントやお笑い芸人を目指すのであれば、そういった写真がプラスに働くこともあります。
しかし、声優オーディションにおいては、まずは王道の、あなたの誠実さと魅力が伝わる写真で勝負することが合格への一番の近道です。
個性は、宣材写真ではなく、オーディション本番での演技で存分に発揮してください。

まとめ：声優オーディションは服装で第一印象を制する

声優オーディション服装の最終チェックリスト

最後に、声優オーディションにおける服装や身だしなみのポイントをリスト形式でおさらいします。オーディション前に、このリストを使って最終チェックをしてみてください。

1. 服装で最も重要なのは清潔感
2. シワやシミ、汚れがないか確認する
3. 自分の体のラインが自然にわかる服を選ぶ
4. ダボダボの服や着膨れする服は避ける
5. 特定のキャラクターに寄せたコスプレはNG
6. 男性はシンプルで誠実さが伝わるコーデを心がける
7. 女性は清潔感と品のあるコーデを意識する
8. 女性のズボンスタイルは全く問題ない
9. 夏は汗対策と汗ジミが目立たない服選びを徹底する
10. 冬は薄手の重ね着で防寒とスタイル維持を両立する
11. 派手すぎる色や柄、大きなロゴの入った服は避ける
12. 露出の多い服装はTPOに合わないためNG
13. 演技の邪魔になる過度なアクセサリーはつけない
14. 宣材写真の服装もオーディション当日と同じ基本を守る
15. 髪型は表情がはっきりと見えるようにセットする