こんにちは!声優スタートライン運営者のひーです。
「青二塾の特待生って、どうやったらなれるんだろう?」って、声優を目指す方なら一度は気になったことがあるかも知れませんね。特に、あの業界最大手の青二プロダクションの養成所「青二塾」となれば、憧れもひとしおだと思います。
でも、「青二塾 特待生」というキーワードで調べてみても、情報が錯綜していたり、ハッキリしたことが書かれていなかったり…。「結局、どういう制度なの?」と混乱してしまうことも多いんですよね。
東京校と大阪校で制度が全く違うのか、やっぱりオーディション経由じゃないとダメなのか、そもそも費用はどれくらい免除されるのか。特待生になった人は本当にいるのか、そのレベルはどれほど高いのか、日ナレなんかの他の有名養成所とどう違うのか、そして最新の募集要項ではどうなっているのか…。
私自身も気になって、かなり詳しく調べてみました。
この記事では、そんな「青二塾の特待生」に関する様々な疑問をスッキリ解決できるよう、特に「東京校」と「大阪校」の決定的な違い、そして特待生を目指すための現実的なルートについて、私が分析した情報を詳しくまとめていきます!
- 青二塾の特待生になるための2つのルート
- 東京校と大阪校の制度の決定的な違い
- 特待生の特典内容と求められるレベル
- 大阪校の正規入塾費用とスケジュール
青二塾 特待生制度の東京と大阪の違い

さて、まず一番知っておきたいのが、青二塾の特待生制度は「東京校」と「大阪校」でどう違うのか?という点ですよね。実はここが最大のポイントで、結論から言うと、目指す場所によって道筋がまったく異なる、あるいは存在しない可能性が濃厚なんです。
東京校の特待生はオーディション経由

まず東京校についてです。こちらで特待生になるための主要なルートは、「青二塾」の一般入塾試験とは“別枠”みたいなんです。
では、どういうルートかというと、青二塾の母体である「青二プロダクション」本体が主催するオーディション(プロダクションの所属オーディション)の「合格特典」として、特待生の資格が提供される、という形のようです。
プロダクションの「才能発掘」プロセス
これはつまり、青二塾が「塾生(生徒)」を募集するための試験ではなく、青二プロダクションが「将来のスター候補(プロ)」を発掘するためのプロセスだということです。
「養成所に入りたい人」を選抜するのではなく、「すぐにでもプロとして通用しそうな才能」や「磨けば光る原石」を早期に確保するためのオーディションということですね。当然、そのレベルは非常に高いと予想されます。
大阪校の募集要項に特待生枠は?
一方、関西圏の志望者にとって重要な「大阪校」はどうなっているのでしょうか。
これが非常に重要なポイントなんですが、私が青二塾大阪校の公式サイトで最新の募集要項(2026年度入塾・第43期生)を隅から隅まで、それこそスケジュール、応募資格、試験内容、そして費用の明細まで、すべての項目を徹底的にチェックしてみたんですが…。
驚いたことに、「特待生」という単語、および「入塾金・授業料の免除」に関連する記述が、一切見つからなかったんです。
公式情報に基づく事実
過去に制度が存在したかどうか(ネット上では古い情報が残っている可能性もあります)は別として、少なくとも「2026年度(第43期生)」の公式な入塾プロセスにおいては、授業料免除の枠(特待生制度)は公式には示されていない、というのが調査結果になります。
なぜ特待生制度に違いがあるのか
「え、東京と大阪でそんなに明確に違うの?」と驚きますよね。どうしてこのような違いがあるのでしょうか。
ここからは私の推測もかなり入るんですが、おそらく青二プロダクションという組織全体の中で、「東京」と「大阪」の「機能的な役割分担」が明確になされているんじゃないかなと思います。
ひーの推測:東京と大阪の役割分担
東京本校の「タレント・アクイジション」戦略
青二プロダクション本体(東京)が主催するオーディションは、「ジュニア所属」や「特待生」といった、いわばトップ・オブ・トップの才能を獲得(タレント・アクイジション)することが最優先の目的。才能発掘機能が東京に一極集中していると考えられます。
大阪校の「地域才能育成」機能
一方、青二塾大阪校は、関西圏をはじめとする地域の優秀な才能を、授業料をベースとした「教育機関」としてじっくりと育成する役割を担っている。東京とは異なる独立したプロセスで塾生を募集し、基礎からしっかりと育てる場として機能しているのではないでしょうか。
このように、「トップタレント発掘機能(特待生制度を含む)」は東京本校が担い、大阪校は「地域の才能を育成する教育機関」として、それぞれ異なる役割を持っている可能性が極めて高いと分析できます。
青二塾の費用。大阪校の学費詳細

大阪校に(少なくとも現行の募集要項では)特待生制度が見当たらないとなると、次に重要になるのは「じゃあ、正規で入塾する場合、具体的にいくら必要なのか?」という費用面ですよね。特待生制度を検索する方の多くは、この高額な費用に直面しているからこそ、情報を探しているんだと思います。
参考までに、青二塾大阪校 第43期生(2026年度)の募集要項に記載されていた費用詳細を、表にまとめてみました。
大阪校 第43期生(2026年度) 費用明細
これが正規で入塾する場合に必要な費用です。
| 項目 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 受験料(一次試験) | 0円 | 書類&ボイスサンプル審査 |
| 受験料(二次試験) | 5,500円 | 一次試験合格者のみ。面接&実技 |
| 入塾金 | 220,000円 | 入塾時納入金の一部 |
| 前期受講料 | 440,000円 | 入塾時納入金の一部 |
| 後期受講料 | 440,000円 | 9月末日までに納入 |
| 入塾時 納入金合計 | 660,000円 | (入塾金+前期受講料) |
| 年間 合計納入金 | 1,100,000円 |
年間で合計1,100,000円…!やはり、国内の養成所の中でもトップクラスの学費ですね。これに加えて、教材費や自主練習の費用、人によっては生活費も必要になります。
費用の納入と教育ローン
募集要項には、費用納入の代替手段として、分割希望者は「国の教育ローン」(日本政策金融公庫)や、その他金融機関の教育ローンを利用可能である旨も明記されていました。
高額な費用を一括で納入するのが難しい場合、こうした制度の利用も検討に入れる必要がありますね。(出典:日本政策金融公庫『国の教育ローン(一般貸付)』)
ご注意ください
上記はあくまで2026年度(第43期生)の募集要項に基づく情報です。受験料や学費、納入方法は、年度によって変更される可能性が十分にあります。
必ず、青二塾大阪校の公式サイトで最新の募集要項を直接ご自身で確認するようにしてください。
費用免除と特待生の位置づけ
ここまで見てくると、青二塾(特に東京校)の特待生制度というのは、私たちが一般的にイメージする大学の「成績優秀者への奨学金(スカラシップ)」とは、その性質を根本的に異にしていることがわかります。
「投資」としての特待生制度
この制度は、青二プロダクションという企業が、将来の収益源となり得る「スター候補」や「即戦力の才能」を、競合他社に先んじて確保するための「タレント・アクイジション(才能獲得)戦略」の一環と分析するのが妥当かなと思います。
つまり、授業料を免除するということは「教育サービス」の提供ではなく、プロの才能に対する「早期投資」なんですね。
特待生として選ばれるということは、「生徒」として扱われると同時に、プロダクションのマネジメント対象に極めて近い「ジュニア所属候補」として、特別な投資を受ける立場になる。教育サービスではなく、プロフェッショナルな才能への投資プログラム、という位置づけがしっくりくるかも知れません。
青二塾 特待生になるための具体的ルート
さて、東京と大阪の制度的な違いが明確になったところで、ここからは「じゃあ具体的に、特待生になるにはどうしたらいいのか?」という、より具体的なルートと、そのために知っておくべき現実について深掘りしていきます。
プロダクションオーディションの内容
東京校の特待生ルートが、青二プロダクション本体が主催するオーディションと直結している、という話はしましたね。
これは、「青二塾 東京校」の一般入塾試験(おそらく大阪校と同様に存在すると思われます)とは、完全に異なる選抜プロセスであると認識する必要があります。
オーディションの目的:即戦力の発掘
このオーディションの目的は、「次世代を担う声優・ナレーターの発掘」です。プロ・アマ問わず応募可能な場合が多く、まさに「即戦力」を探すためのものです。
青二プロダクションの公式サイトなどで、不定期(または定期的)に開催が告知されるので、東京校での特待生を目指すのであれば、青二「塾」のサイトだけでなく、青二「プロダクション」本体の公式サイトのオーディション情報を常にチェックし続ける必要があります。
特典の3段階ティア構造とは

そして、このプロダクションオーディションの最大の特徴が、合格者の能力とポテンシャルに応じて与えられる特典が、明確に「3段階のティア構造」になっている点です。
オーディション合格特典(例)
【Tier 1】 青二プロダクション ジュニア所属
これが最も高い評価です。養成所(青二塾)のプロセスを全て飛び級し、即座にプロフェッショナルとして青二プロダクションと契約(ジュニア所属)し、マネジメント対象となります。まさに「1位の賞」ですね。
【Tier 2】 青二塾 東京校 授業料 全額免除(特待生)
即時プロ契約(ジュニア所属)には一歩及ばないものの、極めて高い才能が認められた合格者です。これが「特待生」です。青二塾 東京校でのレッスン費用(授業料)が全額免除され、プロデビューに向けた最終訓練を受けられる権利を得ます。
【Tier 3】 青二塾 東京校 授業料 半額免除(特待生)
Tier 2に準ずる才能が認められた合格者です。こちらも「特待生」として、授業料の半額が免除されます。
この構造からハッキリとわかるのは、「青二塾 特待生」の資格(Tier 2およびTier 3)は、このプロダクション主催の最高レベルのオーディションにおける「2位」または「3位」の賞に相当する、ということです。
オーディションの真の目的(1位の賞)は、あくまで「即戦力(ジュニア所属)」の発掘にある、という点が重要ですね。
特待生だった声優は公表されている?
「じゃあ、実際に特待生出身の有名声優さんっているの?」と、具体的なロールモデルを探したくなりますよね。私もすごく気になって調べてみました。
しかし、今回の調査において、青二プロダクションや青二塾が公式に「特待生出身者リスト」や「この人は特待生でした」と公表している事実は、残念ながら確認できませんでした。
なぜ情報は非公開なのか?(推測)
ネット上では「〇〇さんは特待生だったらしい」といった噂や憶測の情報が散見されますが、いずれも公式な確認が取れないものです。情報が非公開である理由を、私なりに推測してみました。
- マネジメント戦略上の理由
セクション2で分析した通り、「特待生(全額・半額)」は、「ジュニア所属」に次ぐ評価です。プロダクションが所属俳優のデビュー時の序列を不必要に可視化することは、その後のマネジメント戦略において望ましくない、という判断があるのかも知れません。 - 他の塾生への配慮
年間110万円(大阪校の例)という高額な授業料を正規に支払って入塾する、大多数の塾生さんとの公平性や関係性に配慮し、特待生の存在を積極的に公表しない、という運営方針が考えられます。
したがって、このクエリに対する最も正確な回答は、「公式に公表された特待生出身者のリストは存在しない」となります。ネット上の憶測に惑わされず、まずは自分自身がそのレベルに達することに集中するのが良さそうです。
日ナレ特待生制度との比較
声優養成所を比較検討する際、青二塾と並んで必ず名前が挙がるのが「日本ナレーション演技研究所(日ナレ)」ですよね。日ナレにも「関連会社特待生」という類似の制度が存在する(または、存在した)ことが示唆されています。
制度の詳細を比べることも重要ですが、ここでそれ以上に注目すべきは、両校の「基本的な費用構造の大きな違い」です。
注目すべきは「費用総額」の違い
あくまで一例ですが、費用を比較してみましょう。
- 青二塾 大阪校(第43期): 年間合計 1,100,000円
- 日本ナレーション演技研究所(参考:令和5年度 週2クラス): 年間授業料 360,000円(別途入所金)
もちろん、コースや年度、入所金の有無によって単純比較はできませんが、青二塾の正規入塾コストが、日ナレなどの主要な競合他校と比較して著しく高額であることがわかります。
この年間110万円という学費の高さこそが、志望者をして「特待生(授業料免除)」というキーワードでの検索に強く誘導する、最大の経済的動機になっていると、私は分析しています。
費用の比較はあくまで目安です
日ナレの費用もコース(週1、週2など)や年度によって異なります。青二塾や日ナレ以外にも養成所はたくさんあるので、声優養成所おすすめ比較!失敗しない選び方もチェックしつつ、必ず各養成所の公式サイトで最新の正確な情報を確認してくださいね。
他の養成所の費用も気になる方は、声優養成所の学費はいくら?安い養成所と相場を徹底解説も参考にしてみてください。
東京校オーディションのレベル
さて、話を東京校の特待生ルートに戻しましょう。この「プロダクションオーディション」ですが、そのレベルは想像を絶するほど高いと覚悟したほうがよさそうです。
これはもう「塾の入学試験」の感覚ではなく、正真正銘の「プロの採用試験」です。
ライバルは「プロ候補」
このオーディションのライバルは、「声優の勉強を始めたい人」や「養成所に入りたい人」ではありません。「即戦力として通用するプロ候補」や、「すでに他事務所で活動経験がある人」、「専門学校や他の養成所でトップクラスの成績を収めた人」たちと、同じ土俵で競うことになります。
求められるのは「完成されたスキル」
求められるのは「可能性」や「やる気」だけではなく、「即戦力としての実力」、つまり、すでに完成されたスキルセットや、強烈に光る個性です。合格すれば(Tier 1-3)ジュニア所属や特待生になれるわけですから、その門が極めて狭いのは当然と言えますね。
大阪校の正規入塾スケジュール
参考までに、特待生制度が見当たらない大阪校の、標準的な入塾プロセス(第43期)のスケジュールも載せておきます。大阪校をスタンダードルートで目指す方は、この流れをイメージしておくと良いかも知れません。
青二塾大阪校 第43期生(2026年度)スケジュール(参考)
- 出願受付(Web): 2025年8月1日(金) ~ 2026年1月10日(土)
- 一次試験(書類・ボイスサンプル): 1月上旬に審査
- 一次合格発表: 2026年1月16日(金)までにメールで通知
- 二次試験(面接・セリフ・ナレーション・歌唱): 2026年1月24日(土)
- 最終合格発表: 2026年1月27日(火) 発送予定
- 入塾手続き(費用納入): 2026年2月20日(金)まで
- 入塾式: 2026年4月19日(日)
* 開講: 2026年4月20日(月)
※これはあくまで2026年度(第43期)のスケジュール例です。年度によって日程は必ず前後しますので、最新の募集要項を公式サイトで確認してください。
目指すべき青二塾 特待生への道筋

さて、ここまで「青二塾 特待生」について、東京と大阪の違いを中心に徹底的に分析してきました。最後に、本レポートの結論として、あなたが取るべき現実的なアクションプランを「ロードマップ」として提示します。
ご自身の現在地(東京/大阪)、スキルレベル、そして経済状況に基づき、目指すべきルートを冷静に判断してみてください。
あなたのための「青二塾 特待生」ロードマップ
【A】「東京」で「授業料免除」を狙う場合(ハイリスク・ハイリターン)
- 目指すべき場所: 青二プロダクション本体が主催する「オーディション」
- 取るべきアクション: 青二塾の入塾要項を待つのではなく、「青二プロダクション」の公式サイトを定期的に(週1回は)確認し、プロ・アマ問わず応募可能な「(次世代)オーディション」の開催情報を待つ。
- 認識すべき現実: ライバルは「即戦力のプロ候補」です。求められるのは「可能性」ではなく「即戦力としての実力」であり、合格すれば(Tier 1-3)ジュニア所属や特待生になれますが、門は比較にならないほど狭いです。
【B】「大阪」で「青二塾生」になる場合(スタンダードルート)
- 目指すべき場所: 青二塾大阪校 第43期生(など)の「入塾試験」
- 取るべきアクション: 募集要項 3 に従って、ボイスサンプル(例:テーマ「私と〇〇」450字以内)を万全に準備し、正規のスケジュール(例:2025年8月~)で出願する。
- 認識すべき現実: 2026年度の募集要項において、特待生制度は確認できませんでした。合格した場合、年間1,100,000円の学費(および二次試験受験料5,500円)が必要となります。必要に応じて、「国の教育ローン」の利用も事前に検討する必要があります。
「青二塾 特待生」という一つのキーワードは、実際には
- 青二プロダクション(東京)が主催するオーディションの合格特典
- 青二塾大阪校の標準的な入塾プロセス
という、2つの全く異なる制度(あるいは、一方は制度が存在しないという現実)を同時に指し示していました。
この記事の情報を参考に、ご自身がどちらのルートを目指すのか、あるいは目指せるのかを冷静に判断することが、声優としてのキャリアをスタートさせるための、現実的で大切な第一歩になるかなと思います!